〔復興支援〕2013年9月21日~9月22日

〔復興支援レポート〕
河合真金コーチ 福島県南相馬市小高区へ
 
◆9月21日(土) 被災者宅の木の伐採
 
初めて、通称「木こり隊」の班に参加させていただきました。木の上部にロープをかけ、 軽トラックに繋いで少しだけ引っ張っておく。およそ1mの位置で(依頼主さんの希望の高さ)、倒したい方向にチェンソーで前後に切り込みを入れて、ミシミシッと音がしたら軽トラで一気に引く。指導してくれたリーダーさん、プロ???と思いきや、ボランティアを始めてから取得した知識と技術とのこと。ボランティアさんの中には、自らの意志で刈払機やチェンソーの講習に参加している方が大勢います。メンテナンスもボランティアさんがやってくれています。メンテナンスしないと、スグに故障したり劣化してしまうので、翌日の作業のために、素人のボランティアでも問題なく使用でき、スムーズに作業が行われるようにチェックしてくれているんです。本当に頭が下がります。
 
◆9月22日(日) 被災者宅の草刈り
 
 草刈り機を使用しての作業。ベテランの方は、早くて綺麗で丁寧、燃料は初心者の半分。とても勉強になりました。現在も、親戚が居る茨木に避難されている60代後半?の素敵な笑顔のご夫婦が、作業立ち会いの為に、態々来てくださいました。「立ち入りが出来るようになって初めて来た時、瓜坊4匹と庭でバッタリ会った。更に、生き延びられるようにと放し飼いにし、野生化したであろう牛の糞が庭中に散乱していた」と。
 
ご夫婦の温かいおもてなし、お気遣いを感じながらスムーズな作業が終わる頃、穏やかで、控え目で、優しい声の奥様が、落ち着いた口調で仰りました。
 
「震災後、泣いて・泣いて・枯れるまで泣いたつもりだったけれど、今でも時々涙がこぼれてしまう。避難先は近所付き合いもなく、世間は東京オリンピック開催決定で盛り上がっている・・・。あ~、もう忘れられてしまったのかなぁ?と思っていた。でも、こうやって全国各地からボランティアさんが来てくれて、忘れられてしまった訳ではないんだなぁ・・・と思える。本当に有難うございます・・・」と。
 
「想像を絶する思い」
私がボランティアに行っても大した事が出来るわけではありません。力仕事はどんなに頑張っても男性には敵わないし、技術を必要とする作業は、足を引っ張っているだけなんじゃないか??と、落ち込むことも多々あります。でも、「忘れていない」事は伝わっている!!そう感じた瞬間でした。
 
***警視庁発表(毎月10日)*** 
2013/9/10現在:死者 15883人、行方不明 2654人
東北では、震災後からずっと捜索活動をしているご家族やボランティア等が居ます。
福島の立入禁止区域では、捜索活動も出来ない状況です。
「一刻も早く見つけてあげたい」
祈るようにして捜索活動を続け、2年10ヶ月が経過しようとしている・・・・。
 
【画像1】 朝礼(社協の会長さんの挨拶)
【画像2・3・4】 木の伐採
【画像5】 毎週土曜日に来てくれる、ファミリーマートの移動販売

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です