〔復興支援〕2014年5月24日 山梨県
←作業後の画像
〔復興支援レポート〕
河合真金コーチ 山梨県笛吹市豪雪被害ボランティア活動
◆5/24(土)ボランティア活動報告
今年2月、2週連続広範囲で発生した豪雪。今回うかがった山梨県では、除雪ボランティアの募集もあり、南相馬の常連ボランティアさんも多数駆けつけたと聞いていました。1m以上の積雪が過去無いに等しい地域。行政も不慣れなために対応が後手後手になっていたようです。ほとんどの道路は通行止め、流通は麻痺。雪が出入り口をふさぎ、外に出られなかったり、停電で情報も得られない等・・・孤立した方が多数。病院でも食料が底をつく事態になり、車中で一酸化炭素中毒で亡くなられた方も・・・。心よりご冥福をお祈り申し上げます。今回は、その豪雪によって倒壊した洋蘭ハウスの解体・片づけのお手伝いをしてきました。
~活動報告の前に、洋蘭について~
私は個人的に洋蘭を購入した記憶がありません。綺麗だけれど、高価なもの。だから、気軽に購入できるものではないという固定観念があり、目の前にあっても縁のないものだと、スルーしてきました。(農家さんからしたら、とっても失礼な話ですが・・・・)でも、なぜ高価なのか???と考えた事はありませんでした。皆さんはご存知でしょうか?「種から育てたら8年かかる!」洋蘭は種からだと自然界で育つのは大変難しい植物で、人工的に種から育てる場合、芽が出るまでは無菌の栽培施設がある所でしかできない。オリジナル品種を作ったら、クローン苗もある程度まではこれまた無菌で栽培する。一年中、温度・水・光をある程度一定に管理しなければならない。その為、ハウスには3重のカーテンが取り付けられていたり、冷暖房設備も必要等々・・・・。現在の農家さんは殆どが苗からの栽培だそうですが、それでも販売までには3年はかかる。その間は無収入。どれだけの投資と時間と労力が必要なのか?想像するだけでも驚愕したと共に、それだけの愛情が込められたものなら、少々値段が張っても当然!!そう感じました。
雪による重みでこんな風になるのか!?衝撃でした。この辺は130センチの積雪だったそうです。画像の倒壊したハウス「大」は、私達がよくみるハウス1棟の4倍の大きさ。こちらの農家さんは、「大中小」と3カ所のハウスが倒壊し、4月の後半から毎週、土日ボランティアによって解体を行っていたとの事。既にカーテンやビニールの殆どは取り除かれていました。男性陣は、単管(太いパイプ)をつたって上部の金具を外したり金具が外れたところからパイプを一つづつ慎重に抜いていき、長いものはグラインダー等でコンテナに入れられる様にカット。私は、一部残っていたビニールを取り除いたり、手の届く範囲の金具を外したり、地面に落ちている金具を拾う作業をしました。ハウスは物凄い数の金具(数え切れない)で固定されていて、それをトンカチやマイナスドライバーを使いながら一つ一つ外していくので、かなりの時間を要するんですね。ハウスは、純粋に建設のみにかかる費用が「大」だけで〇千万・・・・。国からの補助はあるものの(期限付き)、高齢の方は諦めた方も多いと聞きました。今回お世話になった農家さんは、期限が延長される事を祈りながらも、(建設業者の絶対数が少ない為、期限までに間に合わない)なんとか頑張りたい!とおっしゃってました。ショックで相当落ち込んでいると聞いていましたが、そんな中でも本気で頑張っている姿を見たら、やっぱり応援せずにはいられませんね♪
今回、こちらの募集を見てお手伝いしてきました。
↓
山梨雪害農家支援ページ(チーム助けっこ)
画像1・・・作業前
画像2・・・昼
コメントを残す